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 間違いだらけの英語学習(5):時間を捨てている問題集
 

英語の勉強方法で多くの人が誤解していることは、「英語力アップのためには文法の問題をたくさん解く必要がある」と考えてしまうことです。


問題集をたくさん解くことで、英語力を上げるための本当の英語力をつけることはできるのでしょうか?

 
実は、英語力を上げるために問題集をたくさん解くことは、やらないよりはましというだけで、実は時間の浪費です。もっと効果的に実力を伸ばす方法に限られた時間とエネルギーを注ぎ込んでいかないと、何年経っても目の英語力のの壁を越えられるようにはなりません。




スポーツでも、バスケットボール選手が、パスやシュート練習、ランニングなどの実力をつける基礎練習をせずに、ただ、練習試合だけをたくさんこなしていたとしたらどうでしょうか?その選手は本当にバスケットボールがうまくなるでしょうか?


まずならないでしょう。練習試合は、あくまでもトレーニング全体の中の一部であり、自分の弱点や試合勘をつかむのには適していても、練習試合だけで力がつくわけではないのです。これはすごく重要なので、ぜひこのことを覚えておいてください。


練習問題(試合)は、現在の自分の英語力が分かるだけで、英語力をつけることと直接つながってはいない。


ですから、もしあなたが練習問題の解説に終始している英語学校に通っていたり、家で問題集ばかりを受験勉強のように勉強しているのであれば、それらの勉強をやめ、本物の英語力をつけることにより多くの時間を割いてください。


そのような問題集を解かなくても本物の英語力はつきますし、TOIECなどの資格試験でもハイスコアをとることができます。


私も平成11年と平成14年にTOEICを受けましたが、どちらのときも問題形式の確認として練習問題(モデルテスト)を1つ直前にやっただけで、それ以外TOEIC関連のものは一切勉強しませんでした。それでも、英語が正しく聴け、速いスピードで英文を読むことができれば、ハイスコア(平成11年925点、平成14年955点)をとることができるのです。


また、問題集を解くだけの勉強の問題点は、文法中心の学習(コラム13参照)と同じで「勉強をしたつもり」になってしまうリスクがあります。解説を読み「なるほど、ここの正解の理由はこれだったんだ」と時間をかけて納得してみても、実際にはそれほど実力がつきません。


正解を確認し、そこの解説を読む。英語学校であれば、講師が丁寧に教えてくれるのですが、10〜15分に1つのポイントを抑えるだけでは、英語全般に関してポイントをつかむのに何十年もかかってしまいます。しかも、そのような講釈として詰め込んだ知識は、時間が立てば頭から抜けて出て行ってしまう可能性が高く、実際に英語を使う場面では役に立ちません。




英語力をつけるためには、英語の枝葉を扱っている問題集の正誤に振り回されるのではなく、幹(本当の英語力)を太くしていき、どんな場面でも英語で対処できる力をつける方が、一見遠回りに見えて実は最短距離で目標英語力を達成することにつながるのです。


また、精神的にも非常に楽です。問題集中心の英語学習法は、基本的に間違えた問題がメインになります。正解した問題は正解できるわけですから、当然「なぜ正解になったのか」と学びなおすことをしません。自分が間違えた問題に対して「なぜ自分は間違えたのか」と解説を読みます。


しかし、いつも間違えた問題にフォーカスが行きますから、精神的にいつもマイナスなのです。「またここを間違えた」「この文法を私は間違えやすい」などと、思考回路が無意識のうちにネガティブになり、楽しくありません。


このような心理ゲームを知っているでしょうか?



グループの中で一人だけ「鬼」を決めたら、その「鬼」を部屋の外に出し、残りの人で正解となる行動を一つ決めます。例えば「右手を上げる」とか、「花瓶を触る」など、何でもいいのです。そして、「鬼」を部屋の中に戻し、その「鬼」はみんなが決めた「正解の行動を当てる」とういう心理ゲームです。


その際に、最初は「鬼」が正解ではない行動をしたときに、つまり間違えたときに周りで見ている人は、「ブー」と
ブーイングを浴びせます。そうすると、間違えた行動をするたびにブーイングが飛んでくるわけですから、しばらくすると、その「鬼」は正解に行き着く前に身動きができなくなってしまいます。


今度はその反対のルールで行ってみます。「鬼」が正解に近い行動をとったときに、
みんなで拍手をするのです。正解が「花瓶に触る」だったとすると、「鬼」が花瓶のそばを通るときに拍手をするのです。そうしていると、「鬼」はだんだんと正解に近い行動をとっていき、最終的に「花瓶に触る」という正解を勝ち取ることができます。





つまり、人は「間違い」中心の問題集を解いていると、間違いのたびにブーイングを浴びて、最終的には動け気なくなってしまう鬼のように、だんだんとやる気がうせていきます。逆に「正解」中心にしていけば(そんな問題集の解き方をしている人もいなければ、そのような学校、講座もないでしょうが)、どんどんやる気が出てくるのです。


子供を育てるときも同じことがいえるそうです。私にも3人の子供がいるので、子育てには関心があり、学んだことがあるのですが、間違えた行動をとったときにばかり叱っていると、だんだんと子供は間違えた行動を取ることを恐れるあまり、身動きが取れなくなってしまうそうです。


しかし逆に、良い、模範的な行動をしたときにほめることをし続けると、その子供は親に褒められたいために、「正しい行動」をたくさんしていくようになるそうです。


私も英語を学び始めたときは、英語のリスニング力が全くなく、1年間英会話を練習したにもかかわらず、映画、ラジオの英語が5%くらいしか聴けませんでした。そのときに、「95%も聴けない」とよく落ち込んでいたものですが、あるときに、その「聴けない95%」にフォーカスするのではなく「聴けた5%」にフォーカスするように視点を変えたのです。




このようにフォーカスを変えると、英語を聴くことが挫折感を味わう「
嫌な行為」ではなく、以前よりも聴ける音が増えていることを確認する「楽しい行為」へと変わっていったのです。そうすると後は、続ける事が楽になり、どんどんリスニング力がついていったのです。


正直、受験勉強の延長で英語学習をすると、辛くないですか?


私は、受験勉強や学校の英語が好きではなかったので、あのような形式で勉強を継続していくことには耐えられません。それよりは、生の英語にたくさん触れて、英語を通して驚きや感動を受け、その結果英語の力がついてくるほうが断然楽しいですし、楽しいから続くのです。
 

英語力がつかず、ネガティブになりやすく、時間を捨てている「問題集の勉強」ではなく、楽しく、継続しやすい、時間を有効に使うことができる「正しい英語を身につける学習法」へと学習のベクトルを変えていく事が大切です。


誤解のないように一応書いておきますが「問題集を一切やってはいけない」というわけではありません。英語の資格試験などの前に問題形式に慣れたり、どこが自分の弱点なのかを把握し、実際の学習のバランスを考えたりと、ときどき問題集をやる意味はあります。


私が言いたいのは、あくまでも「何のために」問題集をやるのか、という部分で、英語力アップのために問題集を解きまくるのは、実は時間の浪費なのだということを伝えたかったのです。


長期間にわたり、あなたの限られた生活時間を割いて行う英語学習ですから、今現在の勉強が、本当に実力をつけることにつながっているのか、手を休めて少し考えてからでも(このコラムを読んでからでも)遅くはありません。


コラム13   コラム15




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