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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第43号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.043

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。


窓を開けて仕事をしていると、心地良い新緑の風が頬をなで、とても気持ちがいいです(^^)。この気持ちよさに生活のリズムを乗せ、英語力をつけて行きましょう!


それでは、第43回目早速、いってみましょう。
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       【本物の英語力への道】

       〜英語学習の王道を極めろ!〜

         アウトプット編
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        ☆「英作」の問題点


前回は、日本語から英語に「英作して」話すことの問題点その1を見てきました。今回も引き続き、学校英語でやってきた「英作」の問題点を徹底的に追求し、皆さんが、「そんなに問題だらけなら、もう日本語から訳して英語を話すことは絶対にしたくない!」と納得していただこうと思います。



英作の問題点その2


問題点の1は、英語の単語力、表現力が、母国語である日本語とはかけ離れて少ないため、日本語から英語に訳そうとしたときに、ギャップが生まれ、会話に詰まってしまう、ということでした。


では、単語力、表現力が身についてきたら、日本語から英語に訳しても問題ないのかというと、そんなことはありません。「英作」して会話をしている以上、決定的な問題がまだ残っています。



それは、「スピード」です。



つまり、「英作」して、文法を考えながら英語を組み立てていると、仮に単語力がついても、組み立てている間に時間がかかってしまい、やっと文章ができたときには、会話にはおいてかれてしまうのです。


「英作」には、会話のキャッチボールのスピードに追いついていけないという「致命傷」があるのです。



実例を挙げましょう。


以前、私の知り合いに、歩く単語辞典というくらい、よく単語を知っていて、「この単語は何ていうの?」と聞くと、「それは、○○だよ。」とすぐ答えが返ってくる人がいました。ところが、その彼が、いざ外国人の前に行き、会話をしようとすると、全く話せないのです。歩く単語辞典の彼が、ですよ。言葉につまり、「えっと〜」「あっと〜」を繰り返しているのです。



それでは、皆さん自身でこの問題点を体験してみましょう。


まず、紙とペンを用意してください。それから、次に挙げる日本語の文章を、できるだけ早く英語に訳してみてください。(どれくらい時間がかかるかも測ってくださいね。)



「日曜日の朝、トムが車で私の家の前に止まった時には、私はすでに道路に出て、郵便受けによりかかり、彼を待っていた。」


(この文章の英作が終了するまで画面をスクロールしないで下さい)


どうでしょうか?何分くらいかかりましたか?


1分程度でできたのであれば、たいしたものです。ですが、厳しい現実をお教えすると、実際の会話では、5〜10秒でできなければ使い物になりません(それでも遅いくらいです)。


皆さんが日本語で会話をすることを考えてみてください。普通に会話をしているときに、相手が10秒以上も黙ってしまったら、「どうしたのかな?」と思いませんか?


それが、繰り返し何度も起こったら・・・相手はどう思うでしょうか?


「おいおい、頭大丈夫かなこいつ?」と思うのではないでしょうか?


先ほどの例文をもう一度見てみてください。それほど、難しい単語はないと思います。しいて言えば、郵便受け=mailbox、よりかかる=leanくらいでしょうか。単語が難しくなかったとしても、「英作」には時間がかかってしまうのです。


では、この文章を組み立てるのに、どのような思考プロセスをたどるのか、一緒に見て行きましょう。


まず、日曜日の朝は「Sunday morning」でいいですね。ですが、英語に慣れていない方は、前置詞で迷ってしまうでしょう。「In the morning」とも言いますし、「On Sunday」ともいうので、合わさって「Sunday morning」となったときには、「in」と「on」のどちらを使えばいいのか考えます。


次に、「トムの車が家の前に止まった」のであれば、「Tom's car stopped in front of my house」で済みそうなものですが、「トムが車で止まった」のですから、やはり主語は「Tom」になり、そこから、「車で止まった」に合う英語が出てこないのです。「by his car」「with his car」「in his car」とぴったり当てはまる前置詞が選べません。


その後の、「道路に出て」も、家から出たのと違い、歩道から、道路に出たわけでしょうから、「went out」は使えないし、どの動詞を使うべきなのか考えます。しかも、トムが来たときには、すでに道路に出ていたわけですから、単純な過去形で済むのか、それとも、過去完了を使うのか、どちらを使うかが悩みどころですね。


しかもその次に来る単語が、「待っていた」のですから、そこは、過去進行形の方がすっきり来るのでしょうか?


と、このように細かいところまで悩みだしたら、分からないところだらけです。


このようなプロセスでは、一つの文章を組み立てるのに、1分どころではなく、5分くらいかかってしまい、5〜10秒でこの文章を英語で言うのは、夢のまた夢ですね。


ですが、皆さんが日常的に話すことは、この例文よりも難しいことのほうが多いと思います。そうなったら、いくら単語を知っていたとしても、同じ事が起こります。「英作」のプロセスでは、文章を組み立てるのに時間がかかりすぎるのです。



ある雑誌の記事に載っていたのですが、日本人の参加する英語の会議は、ネイティブに取っては非常に疲れるものだそうです。英語で発言しようとする日本人は、自分が話すことを一生懸命頭の中で組み立てているため、人の話を聴く余裕がありません。そのため、発言した人とまったく関係のないことを発言してしまい、議論がかみ合わず、それぞれが「言いっ放し」で終わるのです。


時間をかけて「英作」していては、リスニングのときと同様、会話のスピードには到底追いついていけません。


どうでしょうか?


もう日本語で考えてから、英語に「英作」して会話をするのが嫌になってきましたか?次回、もう日本語からの「英作」と決別するための「英作の問題点その3」を見て行きましょう。


おしまい


次回予告:学校英語の「英作文」が引き起こす問題点その3を見ていきます。



文中の問題の答え:


「On Sunday morning I had already walked down the driveway and was leaning on my mailbox, waiting Tom, when he pulled up in his car. 」


★おまけ★

どんなに忙しくても、本だけは自己投資として読んでいるのですが、その読んだ本の中で、これだけは、皆さんにも読んでほしいという本を紹介するコーナーを設けました。まあ、買う必要はないですが、図書館や、本屋さんで見つけたら、立ち読みでもしてみてください(それでも気に入った本は買うこと。人生変わりますよ。本当に(^^))。


★けんじ先生のこれは必読!:Think and Grow Rich


20年に渡り成功哲学を研究し、体系化したナポレオン・ヒル博士の著作の中でも有名な1冊。成功とは何なのか、成功するためには何が必要なのかが、分かりやすく説明しています。英語学習の成功の鍵がきっと見つかると思います。ページ数は少しありますが、英語の学習の一環として読んでみてください。


         「Think and Grow Rich」

          by Napoleon Hill

        < http://tinyurl.com/lk6h >


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