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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第30号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.030

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。


今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。


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このメルマガではあまりしないのですが、読者の方から素敵なメールをいただきましたので、ご紹介させてください。


━━(引用)━━━━━━━━━━

こんにちは斉藤先生、いつもメールマガジンを読ませていただいています。以前、書く練習と、単語の覚え方について質問しました、ドイツ在住の宮本直樹と申します。 その際は大変親切なご回答、ありがとうございました。


僕はこの半年間、ドイツの大学に入学するため、大学の入試のための語学コースに通っていました。(そんな訳で英語じゃなくてドイツ語です) このドイツの大学の入試(DHS、デーエスハ−)は大学の授業に参加できるレヴェルの語学力を要求されるかなり難しい試験です。しかも一生の間で2回しか試験には受験できません。アジアから来た学生たちは、平均して語学コースに1年半通い、2回試験に参加してようやく合格するそうです。


ほかの学生たちは一所懸命母国語に訳して理解していましたが、僕は先生のアドヴァイスどおり「ドイツ語を日本語を通さずに理解する。」「大量のテキストを毎日読む」ことを実践してきました。


おかげさまで試験には半年で一発合格しました!!この場を借りてお礼を申し上げます。


本当にありがとうございました。それでは失礼します。これからもメールマガジンを楽しみにしています。


ドイツ ザールブリュッケン より

宮本直樹


━━(引用終わり)━━━━━━━━━━


<コメント>

このメルマガを参考にして(私は彼の実力だと思いますが)、難しい試験に合格するという結果を出した方(しかもドイツ語で!)がいらっしゃったのが大変嬉しかったです。この宮本さんは私のメルマガの方法を他の悩める学生にも紹介してくださるそうです。


ぜひ、皆様の周りにも英語学習で苦しんでいる方がいましたら、英語を訳さずに直接理解する方法を教えてあげてください。彼らの何年分もの努力が節約されます。



それでは、第30回目早速、いってみましょう。

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       【本物の英語力への道】

      〜 英語学習の王道を極めろ! 〜

         リスニング編
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☆リスニング力をつけるのは簡単!?


リスニングは英語の4つの技能の中で身につけるのが一番難しいといわれています。昭和の英語の達人であり、NHK英会話を22年間に渡って支えた故松本亨博士も著書『英語の新しい学び方』< http://tinyurl.com/hj75 >の中でこう書いています。


「ふつう、聞く事が一番やさしいと考えられています。語学はhearing, speaking, reading, writingの順序といいますが、そんなことはありません。話すこと、書くことは、自分のペースでやることができます。読むことは、文字が目の前にあって、逃げては行かないのですから、これも何とかなります。しかし、spoken word(話された言)はそうはいきません。話す人の一方的なペースで進んでいきますから、一度逃したら取り返しがつきません。」


この本をお読みの方も、やはり聞くということが一番難しいと感じているのではないでしょうか?


しかし、私はあえて言いたいと思います。



      【リスニング力をつけるのは簡単です】




「えっ?」と思われるかもしれませんが、簡単です。ただし、この簡単という意味は、「easy(楽に)」という意味ではなく、「simple, plain(単純)」という意味の方です。


リスニング力を伸ばすために、特殊な技術や、魔法のリスニング教材などは全く必要ありません。単純なことを当たり前にやるだけなのです。そうすれば、誰でもリスニング力をつけることができます。


リスニング力をつけるためにやる単純なこととは次の2つです。



             【多聴と精聴】



この2つでリスニング力はついてしまうのです。


「リスニング力が付かない」と嘆いている方のほとんどは、多分「リスニング力が付くだけの量の英語を聞いていない」というだけです。また、たくさん量聞くだけで、精確に聞くという「質」の部分を無視していることがあります。どんな習い事でもこの「質」と「量」の2つは欠かせません。


例えばテニス(テニスがほとんどできないのですが、例としてよく使わせてもらっています(^^;))のサーブの練習で、いくらたくさん練習しても、肝心のフォームや、やり方が間違えていたらサーブが入るようにはなりませんし、逆に正しいやり方、フォームを知っていても、ちょっとしか練習しなかったら同様にサーブがうまくなることはないのです。



では、この2つを細かく見ていきましょう。


            ☆多聴


この「多聴」では、前回説明し、皆さんが用意したリスニング教材を使い、毎日大量の英語を聴くということを行います。


1日平均1〜2時間聴くようにしましょう。これは、最低ラインが1〜2時間、ということですので、もし可能であれば、空いている時間にできるだけ多く英語を聴くようにしてください。そうすると、リスニング力の伸びは当然早くなっていきます。


また、たくさん英語を聴くときは、次々と違う教材に変えて、大量の英語を聴くのではなく、同じテープを何度も聴くようにしてください。そして、教材の英語の音がほぼ80〜90%聴き取れるようになるまで聴き続けます。


この英語の音をたくさん聴くということは、英語習得の第一歩です。右脳研究の第一人者である七田眞氏は、その著書でこう言っています。


「言語を習得するには、まず音を正しく聞き取ることから始めなくてはいけません。一つは、鼓膜を通して言語をシャワーのように毎日、大量に聴き続けることです。すると、およそ三ヶ月たったときに、新たな聴覚回路が形成され、聴覚システムの音韻的反応が規定されると、特定の周波数帯の感受性が出来上がります。」


少し難しく聞こえますが、簡単に言うと、「大量の英語をまずは3ヶ月聴き続けなさい!」ということです。以下に「多聴」をするときに気をつけなければならないポイントをあげておきます。



ポイント1:全体の雰囲気をつかむ。


内容(意味)よりもまず、どんな音を教材が発しているのかを認識し、英語独特のリズム、発音、イントネーション、アクセント、スピードなどに慣れて下さい。「英語」という言語の持っている雰囲気をつかみ、英語に対して耳を訓練していきます。


私たちの学校英語時代からの癖で、「一字一句理解しなければ次に進んではいけない」「わからない単語をそのままにしてはいけない」というような、へんてこなルールの中で英語をやってきたので、意味も分からずただ音を拾いなさいというと、逆に抵抗を感じたりします。しかし、言語習得の過程では、一字一句理解しながら進むなんていうことはありえません。


まずは、「習うより慣れて」いく事が必要です。その後、細かい一つ一つの音を拾えるようにしていけばいいのです。まずは、全体の雰囲気をつかんでいきましょう。



ポイント2:意味を考えない。


多聴のときは、教材の英語の「意味」を考える必要はありません。まずは、音を拾っていくことだけに集中してください。


これは多読の目的が、今までやってこなかった生の英語に「慣れる」ためということと、英語のスピードに置いていかれずに英語の音を確実に拾える耳を作っていくためだからです。


意味を考えた瞬間に、音を拾っていた「耳の神経」が途切れ、「思考の神経」(そんなものがあるのかは知りませんが・・・(^^;)が動きます。


つまり、英語の音を拾う作業が中断してしまうのです。それでは何時まで経っても音を拾う耳が出来上がりません。皆さんも深く考えているときに、誰かから声をかけられても気がつかないときってありますよね、つまり、耳に音は届いているのに、音を拾えないのです。


「思考せずに音を拾う」、この言葉だけ聞くと、座禅のときに何も考えるな、と言われて、つい何か考えてしまうのと一緒で、すごく難しいことのように感じるかもしれませんが、まあ少しずつ慣れていってください。


コツは、赤ん坊になったつもりで音を拾う、もしくは、全く知らない言語を聞くような感じで音を拾う、とういことです。


赤ちゃんはたくさんの音を毎日聞きますが、最初は「一つとして知っている言葉はない」のです。何度も何度も繰り返される言葉の中から、拾える音を増やしていくのです。それこそ、何百時間という時間をかけて。彼らは、親の言う言葉を理解しなければ生きていけないので、必死で聴きます。


リスニング教材の音を何度も繰り返し聞く中で、英語が耳に「familiar」な言葉として認識されるまで、音を拾い続けていってください。



(また、長くなりましたので、2回に分けます。)


おしまい


次回予告:多聴のポイント3〜6をお伝えします。これで、英語を拾う耳を作ることが問題なくできるようになります。


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