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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第28号



 

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【TOEICは絶対勉強するな!】

〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

Vol.028

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。


今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。



それでは、第28回目早速、いってみましょう。


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【本物の英語力への道】

〜 英語学習の王道を極めろ! 〜
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前回、今後の流れを図解で説明しましたが、これから先は、英語の5つの技能、「読む+聴く(インプット)」、「書く+話す(アウトプット)」、そして「考える」をバランスよく伸ばしていく方法を、一つ一つ学んでいきましょう。


あらかじめ言っておきますが、私が紹介する方法(メソッド)は、別になんら特別な(魔法の)方法でも何でもありません。100年以上前からある方法も含まれています。ですが、私が最短距離で本物のコミュニケーション能力をつけていくことができると信じ、私自身が実践してきた方法です。


しかも、それらの最短距離の方法を取ったとしても、本物の英語力をつけるのは、30日、60日、90日などと、短期間で身につくものでもありません。英語学習に対して「変な幻想」をお持ちの方は、多分読まないほうが良いでしょう(がっかりさせてしまうことになりますから(^^;))。


ですが、努力することを厭わず、前向きにコツコツと練習していくことができる方は、安心して読み進めてください。今までの学校英語では身につかなかった、本物の英語力をつけることができます。


それでは、覚悟のできた方、ついてきてください。



☆土台を作るインプット


(※今後の内容は、今まで紹介してきた、英語を訳さずに理解する「英語で考える頭」ができている事が大前提になります。)


まず、本物の英語力をつける前に、土台である「基礎英語力」をつけていく必要があります。その「基礎英語力」がないと、いくら英語に関する様々な練習をしたとしても非常に効率が悪いからです。


それでは、「インプット」の中のリスニング力のつけ方を学んでいきましょう。



私自身、英語に関する本は何十冊も読んできましたが、それらの中で、本当に力が付くリスニングに関する方法を集めてみると、非常に興味深い事が分かります。それは、



【説明のしかたは千差万別ですが、リスニング力をつけるためにやるべきことは一緒】



ということです。つまり、確実に英語力がつく方法と同様、リスニングを伸ばす方法というのも実は1通りしかないのです。このやり方は100年以上前に18ヶ国語をマスターしたシュリーマンを始めとし、2000年に出版され50万部のベストセラーにもなった『英語は絶対、勉強するな!< http://tinyurl.com/btwd >』にも書かれていますが、実
は、本当に「古典的な」といってもいいくらいの古くからある手法なのです。


ただし、日本では学校英語の影響から、何か新しいやり方のように取り上げられているのが現状です。そのリスニングの力をつける正しいやり方とは、



【音の大量インプット】


です。言語習得の基本は、子供が言語を習得するプロセスのエッセンスを大人に当てはめて行う、ということは以前書きました。



子供が最初に行う言語習得のプロセスは、「大量の音のシャワーを浴びる」ということです。これはいうまでもないことですね。それを長期的に受けることにより、その言葉(音)を拾う耳が出来上がります。出来上がるというよりは、何の情報も入っていない真っ白な状態なので、初めから、どの国の言葉でも純粋に「音」として素直に聞き入れる能力があるのです。


右脳開発の第一人者である七田眞氏は、その著書『七田式超右脳英語勉強法』< http://tinyurl.com/f1i1 >の中で、このように言っています。


「赤ちゃんはどの国に生まれても、生まれたときは16ヘルツから1万6千ヘルツまでの音域の音全てが聞き取れる聴覚を持っています。(中略)赤ん坊や6歳以下の幼児は柔軟な耳を持ち、たちまち新しい言語の周波数に順応していきます。



私の娘(2歳)などは、私が日本語で言ったことでも、英語で言ったことでも、正確に聞き取って、ほぼ間違いなく繰り返すことができます。面白いことに、上の二人の子供(7歳の長男と、5歳の長女)も同じくらいの時期、同様に、英語だろうが日本語だろうが、ほぼ正確に繰り返すことができました。


しかし、そのように最初から言葉を音として素直に拾うことができる子供と違い、大人の場合は成長段階において、聞きなれた音以外は無視していくようになっていきます。そうあると、耳に入ってくる音の中で、聴きなれた母国語の音以外は素通りさせてしまうのです。


ですが、これはある意味必要なことなのです。耳に入ってくる音を全て拾う(反応する)状態を想像してみてください。


気が狂ってしまいますね。例えば、時計の秒針の音などは、聞こうと思えば聴くことができる音として、物理的には、耳の中に入ってきているのに、頭の中に音としては残らないのです。新聞を集中して読んでいるときに、妻の声が音として頭の中に飛んできているのに素通りしているのも一つの例といえるかもしれませんね。(それでよく怒られるのは私一人ではないはず・・・(^^;)


また、日本人は学校英語の影響で、英語の実際の音を聴くことをほとんどせずに、日本語訳と文法の頭でっかちの勉強をしてきました。そのような環境で、学校時代にほとんど聴くということをしてこなかったわけですから、いきなり「さあ、英語を聴こう」と思っても、聴くことができるはずがありません。


しかも、学校での英語の勉強よって、英語を理解するときに、文法知識を駆使して日本語訳をすることを習慣づけられてしまったために、何も英語を勉強していない頭と違い、英語の音に関して「ふた」がしてある状態なのです。


つまり、英語の音を素直に音として拾おうとする前に、理解し、解釈しようという方向に頭が働いてしまうので、英語を理解するうえでまずしなければならない「英語の音を拾う」という事がさらに困難なことになってしまっているのです。


そんな「ふた」がしてある状態の耳から「ふた」を取り除き、もう一度子供のように素直に、英語を「純粋な音」として拾う耳を作る必要があります。その、英語を音として拾う耳がまずできないと、リスニング能力を伸ばすこと、ひいては英語力をつける事ができません。

【英語を音として拾う】→【英語を理解する】


という順番なのです。「聞けない言葉」は「理解できない」のです。「英語の大量インプット」、つまり、たくさん英語の音を聞くことにより、その「ふた」がとれ、英語を音として拾えるようになっていきます。


それができてから、初めて拾った音を英語として認識し、それからその認識した英語を理解する、という段階に入っていきます。



リスニング能力のつけ方は、


(1)英語の音を拾う耳を作る

(2)拾った音を英語として認識する

(3)認識した英語を理解する



という3段階で行わなければならないのですが、多くの場合、それを一緒にしてしまい、一気に意味を理解しようとするから頭も混乱し、リスニング力がつかないのです。


子供が母国語を聞けるようになるのは、まさにその順番ではないでしょうか。それを大人に当てはめて、同じようにしていけば、子供と同様、英語を母国語のように聴き、理解することができるようになります。


「えっ?『大人と子供は違うのではないか?』ですって?」


もちろん、大人は英語を雑音として認識してしまう耳の「フタ」と「英語を日本語に訳して理解しようとする頭」がある分、子供のようにいきませんが、「英語で考える頭」を作り、耳にしてある「フタ」さえ取れてしまえば、子供と同じように英語が理解できます。


これは、私自身の耳で実証してきていますし、何百人もの生徒がそのようにして英語を理解できるようになっているのですから、「単なる机上の空論」ではありません。


むしろ、子供が確実に母国語を聞くことができるようになるやり方がすでにあるのですから、どうしてそれを真似しようとしないのかが分かりません。


英語を「学問」として捕らえるのであれば、「子供のやっていることなどやっていられるか!」と思うのも無理ありませんが、英語は「学問」ではなく、「実技」なのです。


子供がピアノが弾けるようになるプロセスと、大人がピアノが弾けるようになるプロセスが違うはずがありません。大人なりの工夫はすると思いますが、同じように基礎から、同じプロセスで練習をしてピアノが弾けるようになっていくのです。


英語も全く同じことが言えます。


そこに確実に身につけられる方法があるのですから、それをやってからでも文句を言うのは遅くはありません。ぜひ、トライしてみてください。



リスニング能力を飛躍的に伸ばすもう一つのポイントは、言葉に対して耳を澄まし、聞こえてくる音を「集中」して自分のものにしていくことです。


これは、子供がどのように言葉を聞いているかを見ているとよく分かります。私の息子が2、3歳の頃などは英語のテープを聞かせていると、スピーカーにぴったりと耳をつけて、CDプレーヤーから流れてくる英語に聞き入っています(しかも何度も(^^;))。


大人もそれくらい「集中」して英語の音を聴けば確実に聴けるようになるだろうなと思うと、子供の持つ純粋な好奇心に感心させられます(彼らは「喜んで」特訓と思われるようなことをしているわけですから(^^))。


そのようにしてたくさんの音を集中してインプットしながら、少しずついろいろな言葉がイメージと結びついて蓄積されていき、あるとき、そのたまった語彙の中から自分の言葉として使い始める(アウトプットし始める)のです。



☆パーティー効果の力


われわれ大人も、同様に、生の英語の音を大量に聴き、集中してそれらの音を拾うように練習すれば、英語の音を確実に拾うことができる耳を作る事ができます。これは「パーティー効果」などとも呼ばれていますが、最初は聞こえなかった音も集中して聞こうと努力することにより、聴くことができるようになります。


パーティー効果とはどのようなものか説明しておくと、名前の通り、立食のパーティなどで、周りがざわついていて、目の前の人が話している声がよく聞こえない、という状況でも、その人が何て言っているのか聞きとろうと、その人の声に「集中」することにより、周りの音がだんだんとフェードアウト(無視できるようになる)していき、その人の声だけを選んで聞き取ることができるようになるというものです。


同様に、音楽などでも、何も楽器をやっていなかったときに曲を聴くと、ボーカル(歌手)の声しか聞こえないことが多い(聞こえているのですが、しっかりと認識していない)のですが、ある楽器、例えばドラムなどを練習し始めて、その音に慣れてくると、どんな曲を聴いてもドラムの音だけが強く耳に残るようになってくるのです(楽器をやられている方はなんとなく分かりますよね、ちなみに私はギターとドラムをやっていました)。


ですから、大人でも、英語が聴けないと嘆く前に、大量の音を、集中的に意識して拾う練習を積んでいけば、英語の音が確実に聴けるようになります。


しかも、「英語で考える頭」ができた後は、学校英語時代に作った英語に対する反応が変わり、英語の音を素直に語順どおり、何の文法的解釈も入れずに理解する基礎ができているのでしめたものです。後は、実際の生きた英語を徹底的にインプットしていけば、映画の英語でも必ず聴けるようになります。希望を持って練習して行ってください(もちろん、聴くことしかしないわけではありません)。



☆リーディングで相乗効果を狙え


リスニングだけではなく、大人は文字が読めますので、リーディングを通して、子供よりもさらに早く語彙などを増やしていくことができます。


ずいぶんと学校英語をけなしてきましたが、中学、高校の6年間でやったことは、無駄ということではありません。少なくとも、基本的な単語は知っているわけですし、それらを「英語で考える頭」にイメージと音で入れなおせば、子供と違い、最初から本を読むことができ、それが、リスニングにも相乗効果をもたらします。


ですから、基本英語力をつけるために、最初から大量の英語に触れ(インプット)、たくさん英語を聴き、たくさん英語を読むことをしていきましょう。実際のリーディングの仕方については、リスニングの後に説明します。



おしまい


次回予告:挫折しないためのリスニング準備、実際のリスニングトレーニングの手順に入っていきます。


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(齋藤 兼司)