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 「英語で考える頭」とコーチングで英語を完全マスター                 イングリッシュ・マスターズ倶楽部






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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第18号



 

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           【TOEICは絶対勉強するな!】

        〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

                Vol.018
 
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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。

今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。


それでは、第18回目早速、いってみましょう。

  _________________________

           英語学習の大前提

        【英語は訳さず理解しよう!】

       〜 Think In English のすすめ〜

  ___________________________

       ☆英語を訳さないで理解するとは?単語編


前回、英語を考える頭の必要性について話し、次の二つの図を使い、英語で考える頭の「間違った作り方」「正しい作り方」の違いを説明しました。復習としてもう一度次の図を見てください。


※間違った英語で考える頭の作り方:(日本語の頭の中に英語を詰め込む)

     ┏━━━━━━━━━━┓
     ┃  日本語の頭   ┃
     ┃ ┏━━━━━━┓ ┃
  ×  ┃ ┃      ┃ ┃
     ┃ ┃ 英語の頭 ┃ ┃
     ┃ ┃      ┃ ┃
     ┃ ┗━━━━━━┛ ┃
     ┗━━━━━━━━━━┛


これでは、今までと同じ「効果の出ない結果」にしかなりません。ですから、すでに持っている日本語で考える頭の「外」に、英語しかない頭を作らなければいけないのです。


※正しい英語で考える頭の作り方:(日本語の頭の外に新しく英語で考える頭を作る)

     ┏━━━━━━━━━━┓
     ┃  日本語の頭   ┃    外側に
     ┃(当然少し大きい) ┃  ┏━━━━━━┓
  ○  ┃          ┃  ┃      ┃
     ┃          ┃  ┃ 英語の頭 ┃
     ┃          ┃  ┃      ┃
     ┃          ┃  ┗━━━━━━┛
     ┗━━━━━━━━━━┛    を作る


このようにして、日本語の外に英語で考える頭を作る事ができれば、あなたも、バイリンガル(二ヶ国語を操る人)の仲間入りです。さて、その頭の作り方ですが・・・


というところで時間切れで終わってしまいました。ですので、今回は、具体的に「英語で考える頭」とはどのようなものか、本当にそんな「バイリンガルの頭」を作る事が可能なのかをご説明していきましょう。



「英語で考える頭」というと、何か特別な頭を作らなくてはいけないような気がしますが、私たちが普段日本語を聞いて、日本語のまま理解しているのと同じことを、英語でできるようにすればいいだけです。


では質問です。


日本語を訳さないで日本語を理解するとは、どういうことでしょうか?言い換えると、日本語を訳さずに理解するときに頭の中では何が行われていますか?


このようなことは考えずに、「自然に」日本語を理解していますから、パッと答えが出てこないかもしれませんね。では角度を変えて説明していきましょう。



次の日本語を声を出して読んでみてください。


「SMAPのキムタク、お好み焼き、海、馬、きれいなお花畑、料理をする」


読みながら頭に何か浮かんできませんでしたか?(何も浮かばなかった方はもう一度読んでみてください。)


そうです。読みながら頭の中に、それぞれの「イメージ」が浮かんできたと思います。


では、どのくらいの速さで、その「イメージ」が浮かんできたでしょうか?


もちろん、「一瞬」ですね。



そうなのです。実は、日本語を訳さずに理解すると言うことは、そういうことなのです。


     ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
     ┃日本語の音(文字)が頭の中に入ってきた瞬間、┃
     ┃  その言葉がイメージに置き換わること   ┃
     ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  



種明かしをすれば、「な〜んだ」という簡単なことなのですが、多くの方が日本語ではこの言葉のイメージ変換をほぼ無意識に行っているので、いざ面と向かって質問すると、答えられる方がほとんどいません。


鋭いこのメルマガの読者はもうお気づきかと思いますが、英語圏の人が英語を訳さずに理解するときも、頭の中で「まったく同じこと」をしています。また、英語圏だけでなく、何語においても、母国語を訳さずに理解している状態というのはまったく同じです。英語で例を挙げると、


「desk, horse, beautiful flowers, big house, go to school, morning」


どんな単語を聞いても、読んでも、ネイティブスピーカーの頭の中には、その「スペル」や「日本語の漢字」などではなく、その単語の「イメージ」が浮かんでいます。しかも、


「一瞬」で。


ですから、私たちが英語圏のネイティブスピーカーと同じように、英語を訳さずに理解できる頭を作ろうとしたときは、英語で同じことができるようにしたら良いだけなのです。(結構「さらっ」と言いましたよ、大事なこと。)


ところが、このメルマガの最初のころに書いたように、日本人の学校英語は、中学校のころから「This is a pen = これはペンです」というように、英語を訳して理解することに終始しているわけです。


学校英語では、英単語をイメージなどせず、英語の「単語(スペル)」を日本語の「訳(漢字)」と結び付けて、文字で覚えていきました。それでは、「英語で考える頭」などできるわけがありません。


私自身、中学校の1年生の頃から、ずっと、先生に勧められてきた「単語カード」を使い単語を覚えてきました。皆さんも一度はやったことがあるのではないでしょうか?カードの片面にスペルを書き、その裏側にその日本語の訳に当たるものを書き、「chair=椅子」というように覚えてきたのです。


当然、学校のテストでは単語のイメージなどチェックせず、下記のように、


例)次の( )に単語の意味を書きなさい。

(1) book ( ) (2) apple ( ) (3) chair ( ) (4) desk ( )


という具合で、ただ紙の上に漢字を書けばよかったので、イメージで理解するなどという前に、無理やり頭の中にこの2つ(スペルと漢字)を詰め込まれてきたのです。そうすれば点数が取れたのですから、学生は当然そのような覚え方をします。


そんなことを中学、高校合わせて6年間、長い場合は、大学に入ってもこのやり方で英語をやりるため、10年間も「スペル=漢字」式で訓練していることになります。


しかも、今現在、書店に並んでいる英語教材のほとんどが、この「英語=日本語訳」式であり、たくさん出ているメルマガも日本語訳が付いていないのを探すのが難しい(ほとんどないです)くらい、「英語は日本語を介して理解する」という学校時代の英語のやり方が浸透してしまっています。


10年間も学校で学習し、日本中でそのような学び方をしていますから、誰もそれが「おかしい」ということすら気がつかないのです。


ですから、今の私たちの頭が、英語の音(文字)を聞いてイメージにするという単純なことすらできないのも、ある意味うなずけます。



例を挙げてみましょう。学校で英語を勉強してきた人は英語を聴くとこのように反応します。


     「book=本」「pencil=鉛筆」「house=家」


「book」という音を聞いたとき、何とか音が拾えても頭の中に「book」という
スペルがそのまま浮かびます。そして、次に、その「book」のスペルを「本」
という日本語の漢字に置き換えて、それから、初めて実物の「本」が頭に浮か
び理解したとするわけです。


図にすると、


┏━━┓ 1 ┏━━━┓ 2 ┏━━━┓ 3 ┏━━━━┓
┃英語┃──→┃スペル┃──→┃日本語┃──→┃イメージ┃
┗━━┛   ┗━━━┛   ┗━━━┛   ┗━━━━┛
catという音 →  cat   →   猫   →  猫の絵


という3つの変換が必要になります。ですが、英語を英語のまま理解すると、



┏━━┓ 1 ┏━━━━┓
┃英語┃──→┃イメージ┃
┗━━┛   ┗━━━━┛
catという音 →  catの絵


という一発変換です。よけいな作業が2つも省かれています。



学校英語のやり方では、一つの単語を理解するのに、英語で直接理解するよりも3倍多いプロセスを経ているわけですから、英語が映画のスピードで飛んできたときなどはついていけるわけが無いのです。


ましてや文章は一単語だけが飛んでくるわけではありませんから、後ろから戻って解釈するなんていうことを行いますから、仮に1行目の音を何とか拾えたとしても、やっとその1行目を理解し終えたときには、話している人や映画のストーリーは4行、5行先を進んでいて、音を拾うことすらできない状況になります。


日本語に訳して英語を理解するというのは、物理的にいって無理なことなのです。


もちろん、同時通訳の方はその離れ業をやってのけるのですが、その技術は、ものすごく英語力のある方が、血のにじむような訓練をして身につけるものであり、素人の我々がやろうとすることはばかげているとしか言いようがありません。


また、その同時通訳者の方々も別に、スペルを日本語に置き換える作業をして、後ろから訳すなんていう方法を取っているわけではありません。詳しくは書きませんが、一流の同時通訳者であった松本道弘氏に言わせると、英語と日本語のシンボル(イメージ)の交換を瞬時に行っているだけだそうです。


同時通訳の頭


  ┏━━┓   ┏━━━━┓   ┏━━━┓
  ┃英語┃──→┃イメージ┃──→┃日本語┃
  ┗━━┛   ┗━━━━┛   ┗━━━┛


私もときどき通訳をすることがありますが、通訳者はこのようにイメージを介して日本語にしているので、厳密には英語を「訳している」のではなく、「イメージを日本語で説明している」という方が正しいことになります。


このように考えると、学校時代に、いかに非効率的なことを訓練させられてきたかわかりますね。その成果の出ない、もっと言ってしまうと私たちを英語オンチにしてしまう学校英語を、変わらず何十年も延々と続けているわけですから、わざと日本人の英語力をつけさせないためにやっているとしか思えません。


では、英語で考える頭を作るのは、そのような学校英語を6年以上も続けてきた我々には難しいのでしょうか?


いいえ、そんなことはまったくありません。非常に単純ですので、訓練次第で2〜3ヶ月、早い人は1ヶ月くらいでコツがつかめると思います。実際、私の主催しているイングリッシュ・マスターズ倶楽部では、皆さん3ヶ月程度で「英語で考える頭」の基礎を創り上げています。



「信じられない」ですって?



では、誰にでも簡単に英語を訳さないで理解する頭ができることを証明して見せましょう。次の質問に答えてください。



「フォーク」を日本語に訳すと何でしょうか?(考えてみてください)




日本語になりませんね。というか、「フォーク」は「フォーク」ですでに日本語ですね(^^;)。



では、次の単語を見てください。


「チーズ、ワイン、バス、コンピューター、スピーカー、ダブルクリック」


これらの単語を聞いて、日本語に訳しているでしょうか?「ダブルクリック」と聞いて、「ダブルは2回、でクリックは押す(叩く)だから、そうか、マウスを2回叩くのか」とわざわざ日本語に訳すなんてことはしませんよね。


これらの単語は英語にもありますが、もう日本語となっている外来語ですから、訳さずに瞬間的に意味が取れます。そのような、日本語に訳さずとも英語のまま理解できる単語を、私たちは日常生活の中で結構知っているものです。


それほど莫大な数ではないかもしれませんが、私たちは普段の日本語の中で、さまざまな英単語を、もうすでに訳さずにイメージで理解しているのです。


「cheese, wine, bus, computer, speaker, double click」


という単語を、あなたと英語圏の人に向かって同時に読んだとしたら、二人とも同じものを一瞬で頭に浮かべます。ですから、英語を訳さずに理解するということは、私たちが日常の中で自然にやっていることなのです。


そう考えると、「英語で考える頭」が特殊技能ではなく、誰にでもできる頭であることが分かっていただけたと思います。


それを、コミュニケーションで使う「全ての英語」で、また、TOEICに出てくる「全ての英語で」やってくださいというだけですから、これはもう、能力の問題などではなく、努力(練習量)の問題なのです。


ですから、コツコツとそのような、聞いた瞬間にイメージとして理解できる単語を増やしていけば、英語圏の人と同じように英語を理解することができるようになります。究極的に言えば、まるで日本語を聞いているように、英語の映画を楽しんで見ることが十分可能となるのです。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃英語で考える頭作りは、「能力」の問題ではなく「努力」の問題┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  



このことをよく覚えておいてください。希望の光が見えてきましたか?


おしまい


次回予告:あなたを英語の達人(イングリッシュ・マスター)に導く方法は、実はひとつだけなのです。正しく行いさえすれば、誰もが100%英語をマスターできるその方法を紹介します。(あるんです。本当に!)



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Never wait till things happen, YOU make things happen!

英語力が上がるまで待つのではなく、あなた自身が英語力を上げるのです!

(齋藤 兼司)