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けんじ先生の【TOEICは絶対勉強するな!】
バックナンバー第7号



 

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        【TOEICは絶対勉強するな!】

     〜TOEICの勉強しなかったら955点取れた!〜

              Vol.007

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こんにちは、パーソナル・イングリッシュ・コンサルタントの齋藤です。

今日も元気に、TOEICの勉強をせずに飛躍的にスコアをあげていきましょう。


昨日は息子と一緒に習っている空手の1日合宿があり、お昼から夜9時までみっちりと練習してきました。夕方からは小学校の体育館で練習したのですが、あまりの寒さに、練習をして温まった体もすぐに冷えてしまい、帰宅してから鼻水が止まりません(^^;)。早く寝て風邪をこじらせないようにしたいと思います。


それでは、第7回目早速、いってみましょう。

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        旧石器時代のTOEIC勉強法!?
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    ☆旧石器時代のTOEIC勉強法3:亀より遅い日本語訳


書店で売られている90%以上のTOEICの参考書には日本語が英語の文章のすぐそばに書いてありますが、実はこの日本語訳があなたのTOEICスコアアップを大きく妨げている壁となっているのです。


この英語を日本語に訳して理解することは、私たちの中学校からみっちりやってきました。この日本語訳中心の勉強方法も、やはり本物の英語力をつけることとは正反対のことをしているのです。


単語を日本語に訳すこともスピードを落としますが、英語の文章を日本語に訳すことほど英語を理解するスピードを落とすことはありません。というのは、単語は一つ一つ独立しているので、ある一単語の日本語訳が浮かべば、時間はかかりますが、その時間はたかが知れています。しかし、英語の文章を日本語に訳して理解するときというのは、英語の文章の流れに逆らって後ろから理解していこうというわけですから、とても時間がかかってしまうのです。落ち着いて考えてみると当たり前ですが、日本語訳をして英語の文章を理解して早いわけがありません。


次の例文を読んで、それを日本語訳にしてみてください。。


Ken went to the department store to buy a new coat for his mother last Sunday.


きっと、以下のような日本語になったのではないでしょうか。


「ケンは先週の日曜日に、彼のお母さんのために新しいコートを一着買うためにデパートに行きました。」(あえて直訳のようにしています。)となります。


それでは、例文の英語をどのような順番で日本語にしたのか見て見ましょう。


Ken(1) went(15) to(14) the department(12) store(13) to(11) buy(10) a(9) new(7) coat(8) for(6) his(4) mother(5) last(2) Sunday(3).


となります。簡単な一つの文章を理解するために、いちいちこのように解釈していては、TOEICのリーディングの問題文1つ読み終わるのに、いったい何時間かかるのでしょうか?


きっととてつもない時間がかかってしまうことでしょう。また、TOEICや日常会話でのリスニングはどうでしょうか?普通のスピードでネイティブスピーカーが話すときは、1分間に150〜180語くらい(読むときの約半分くらいの量)で話しますから、約1分間で話す量はこのくらいの量になります。


A physician at Beijing's Chinese People's Liberation Army General Hospital (No. 301) in a signed statement provided to TIME, says thatat one Beijing hospital alone, 60 SARS patients have been admitted of whom seven have died. That indicates the number of patients infected with SARS in Beijing may be significantly higher than those totals made public by China's Ministry of Health. Last Thursday Chinese Minister of Health Zhang Wenkang announced to the press that China's capital had seen just 12 cases of SARS of whom three had died. Today's edition of the official China Daily put the number of SARS infections in Beijing at 19 with four dead. The doctor, Jiang Yanyong, 71, told TIME today he wrote the statement because he feels that "a failure to disclose accurate statistics about the illness will only lead to more deaths."(TIME ASIA, 4/8/2003)


このくらいの内容が1分間の間に音として飛んでくるのです。そうすると、物理的に後ろから訳していては、そのスピードに間に合うわけが無いのです。もし、私たちに、同時通訳の技術があれば別ですが、同時通訳の技術は英語力のかなりある人が、血のにじむような特訓をして身につける技術なわけですから、それを素人の私たちがやろうとしてもできるわけが無いのです。


つまり、英語の文章を日本語に訳して理解していては、残念ながら、TOEICのスコアアップするための最大目標である映画の英語には「一生ついていくことができない」といわざるを得ないのです。学校英語でやってきた日本語を使っての「英文解釈」は単に時間の無駄はなく、私たちを「英語音痴」にしている元凶なのです。


また、訳してしまうことにより、もともと英語が持っている本来の意味を壊してしまうことがあります。根本的に英語と日本語は文化的な背景も、歴史的な背景も全く違うので、それを、パズルのように頭の中で日本語に「解釈」して理解をすると、当然フィルターを通している分意味が変わってきてしまうことがあるのです。


例えば、「Stop playing games」という表現を見たときに、日本語にして、「ゲームをするのをやめなさい」と訳してしまうと、本来持っている英語の意味を表さなくなってしまいます。「game」の持っている意味の一つに、「a trick or secret plan」と意味があり、英語本来の意味では、「駆け引きはやめよう」とか、「ずるい」「正直に言って」など、もちろん文脈によっても意味は変わりますが、「ゲームをするのをやめなさい」といっては、原文の意味が壊れてしまっているのです。


ベストセラーになった「ネイティブスピーカーの〜」シリーズの著者であり、東洋女子短期大学教授の大西泰斗氏は、その著書「英文法をこわす」でこういっています。


「従来の学校文法では、英語表現の「意味」の記述はほぼ全て、日本語を解して行われている。それが致命的なのだ。そのためにいくら勉強してもlook, see, watchすら使い分けることのできない学習者が量産されている。」「こららすべてがそれぞれほかにはない独自の存在意義を持っていること、それを示すことができるのは、「訳語」などといった単純なものではない。」「前置詞もまた、日本語訳を通じての学習が絶望的な領域の一つである。(中略)前置詞の持つ広範なニュアンスは日本語訳や用法などの機械的学習ではとてもつかみ取ることができない。この感覚に満ちた世界を取り込むために、訳語は不十分なばかりか、有害ですらある。」

 
つまり、従来の学校英語で学ぶ、文法知識からの日本語訳は、本来英語の持っている意味を壊し、捻じ曲げてしまう恐れがあるのです。


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★けんじの推薦図書002「英文法を壊す」大西泰斗著、NHKブックス、920円

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値段もリーズナブルですし、私の前回のメルマガの内容とも重なる部分があり、非常に参考になります。学校英語の文法に嫌気が差している方は必読でしょう。目からうろこが3枚くらいは落ちますよ。また、値段も1,000円以下とリーズナブルなのがいいですね。私もすぐ買ってしまいました。

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もちろん、英語が全くできない人に、他の国の言葉で書かれたものや話されたことを伝えるために、翻訳・通訳といった、日本語に変換する作業は必要なのですが、それはあくまでも、翻訳者、通訳者が、それなりのレベルで原文の英語を理解し、日本語で正確に表現することであって、「単純な単語の置き換え」ではないのです。


最後に、戦後の英語の達人である、故松本亨博士は日本語訳に対する引用で締めくくりたいと思います。


「時には訳す必要もあるでしょう。外国語の契約書などは、特に正確に訳すべきです。しかし、前にも述べたとおり、訳すことは一つの特技で、全ての英語学生がそんな無駄なことをすべきではないというのが私の主張です。後で分かりますが、第一に、英語を日本語に訳す必要を否定していいと思っています。」


もし、あなたが、ご自身の英語学習において「英文を後ろから日本語に訳して理解する」ということをしているのであれば、1日も早くやめてください。日本語訳が本物の英語力をつけるのを妨げています。



次回:「旧石器時代のTOEIC勉強法4:時間を捨てている問題集」をお教えします。お楽しみに。



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この間、読者のKさんより、以下のメールをいただきました。


(引用)

メルマガ、楽しく読んでいます。


いくつか、英語のメルマガを購読していますが、「TOEICは絶対勉強するな!」のメルマガを一番に開いて愛読しています。毎日、ばっさり切られながらも、とても楽しく読んでいます。(「じゃあどうすればいいの〜???」とやきもきしながら…。)


お忙しい中での執筆だとは思いますが、このまま読みつづけられることを楽しみにしています。がんばってください。では。


追伸.前回の「A Miracle」の続きは読めないのでしょうか?とっても先が気になって。もし、本などからの抜粋でしたら、情報をいただけると幸いです。


<コメント>

考えてみると、あのストーリーは、続きが気になるところで終わっていますよね。申し訳ありませんでした。ということで、全部載せますので、Kさんのように気になっていた方はお読みください。(今回は、別に分数は測らなくても結構です。(^^;))



A Miracle

Like any good mother, when Karen found out that another baby was on the way, she did what she could to help her 3-year-old son, Michael, prepare for a new sibling. They found out that the new baby was going to be a girl, and day after day, night after night, Michael sang to his sister in Mommy's tummy. The pregnancy progressed normally for Karen, an active member of the Panther Creek United Methodist Church in Morristown, Tennessee. Then the labor pains came. Every five minutes ... every minute. But complications arose during delivery. Hours of labor. Would a C-section be required?


Finally, Michael's little sister was born. But she was in serious condition. With sirens howling in the night, the ambulance rushed the infant to the neonatal intensive care unit at St. Mary's Hospital, Knoxville, Tennessee. The days inched by. The little girl became worse. The pediatric specialist told the parents to prepared for the worst.


Karen and her husband contacted a local cemetery about a burial plot. They originally fixed up a special room in their home for the new baby - now they planned a funeral.


Michael kept begging his parents to let him see his sister, "I want to sing to her," he said. Week two in intensive care. It looked as if a funeral would come before the week was over. Michael kept nagging about singing to his sister, but kids are not allowed in Intensive Care. Karen made up her mind. She decided to take Michael whether they like it or not. If he didn't see his sister now, he may never see her alive. She dressed him in an oversized scrub suit and marched him into ICU. He looked like a walking laundry basket, but the head nurse recognized him as a child and bellowed, "Get that kid out of here now! No children are allowed. The mother in Karen rose up strong, and the usually mild-mannered lady glared steel-eyed into the head nurse's face, her lips a firm line. "He is not leaving until he sings to his sister!"


Karen towed Michael to his sister's bedside. He gazed at the tiny infant losing the battle to live. And he began to sing. In the pure hearted voice of a 3-year-old, Michael sang: "You are my sunshine, my only sunshine, you make me happy when skies are gray --- " Instantly the baby girl responded. The pulse rate became calm and steady. "Keep on singing, Michael." "You never know, dear, how much I love you, Please don't take my sunshine away---" Her strained breathing became smoother.


"Keep on singing, Michael." "The other night, dear, as I lay sleeping, I dreamed I held you in my arms..." Michael's little sister relaxed as healing rest seemed to sweep over her. "Keep on singing, Michael." Tears conquered the face of the bossy head nurse. "You are my sunshine, my only sunshine. Please don't, take my sunshine away."


The next day--the very next day--the little girl was well enough to go home! Woman's Day magazine called it "The Miracle of a Brother's Song." The medical staff just called it a miracle. Karen called it a miracle of God's love.


The End


私にはちょうど3歳の息子と1歳の娘がいるので、ダブらせて読んでいたら泣けてきました。このようなストーリーがあると、本当に心が温まりますよね。



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